厄払いと厄除けの違いとは?祈祷の時期・服装・初穂料の目安
厄払いと厄除けは、一般に「厄払い(厄祓い)」が神社で神職にお祓いを受けて災厄を祓う祈祷を、「厄除け」が寺院で護摩祈祷などにより災厄を寄せつけないよう祈願することを指す、という使い分けで説明されることが多い言葉です。ただし厳密な定義があるわけではなく、神社が厄除けの語を使う例も広く見られます。どちらで受けても、厄年を無事に過ごせるよう祈るという中身は変わりません。この記事では、言葉の使い分けから、自分が厄年にあたるかの確かめ方、祈祷を受ける時期、服装と初穂料、お礼参りまでの流れを紹介します。
厄払いと厄除け|一般的な使い分け
厄払いとは、神社で神職に祝詞を奏上していただき、身についた災厄や穢れを祓い清めていただく祈祷を指すのが一般的な説明です。厄除けとは、寺院で護摩を焚くなどして、災厄が寄りつかないよう祈願することを指す、と使い分けて語られることが多くあります。祓って落とすのが厄払い、寄せつけないのが厄除け、と対比されることもあります。
もっとも、この区別は厳密なものではありません。厄除開運を掲げる神社は数多くありますし、地域や社寺によって言葉の使い方はさまざまです。神社とお寺のどちらで受けるべきかについても決まりはなく、日ごろ心を寄せている社寺、家の慣わし、通いやすさで選んで差し支えないとされています。
神社で受ける場合は、氏神様にお願いするのが基本の形とされますが、厄除の信仰で広く知られた神社を訪ねる方も多くいます。八幡さまは古くから厄除開運の神と仰がれ、総本宮の宇佐神宮をはじめ、全国の八幡宮で厄除の祈願が行われています。
厄年とは何歳?数え年で確かめる
本厄は数え年で、男性が25歳・42歳・61歳、女性が19歳・33歳・37歳・61歳とするのが一般的です。前後が前厄・後厄で、男性42歳と女性33歳は大厄と呼ばれてきました。
厄年の本厄は、多くの神社で数え年を基準に、男性が25歳・42歳・61歳、女性が19歳・33歳・37歳・61歳とするのが一般的です。その前後の年が前厄・後厄で、男性42歳と女性33歳はとりわけ大厄と呼ばれてきました。厄払い・厄除けの祈祷を受ける機会として最も多いのが、この厄年です。
数え年は、生まれた年を1歳として元日ごとにひとつ加える数え方で、誕生日前なら満年齢に2歳、誕生日後なら1歳を足すと求められます。自分がその年の厄年にあたるかどうかは、多くの神社が社頭や公式サイトに掲げる早見表で確かめるのが確実です。
厄年に必ず悪いことが起きるわけではありません。体調や環境の変わりやすい年回りを、いつもより丁寧に過ごすための節目の知恵と受け止めるのが、伝統的な向き合い方だといえます。
祈祷を受ける時期と申し込みの流れ
厄払いは、新しい年を迎えてから節分までの間に受けるのがよい、と昔から語られてきました。数え年が改まる正月と、旧年との節目である節分の間に済ませる、という考え方です。ただしこれは習わしであって決まりではなく、多くの社寺では一年を通じて祈祷を受け付けています。誕生日や仕事の区切りなど、自分の節目に合わせて受けても差し支えないとされています。
申し込みは、当日に社務所や祈祷受付で直接行える神社が多く、大きな神社では予約や祈祷時間の案内が公式サイトに示されています。受付で祈祷の種類(厄除・厄祓)と名前・住所などを書き、初穂料を納めて、案内に従って昇殿するのが一般的な流れです。
祈祷では神職が祝詞を奏上し、お祓いを受け、最後にお札やお守りなどの授与品をいただくことが多くあります。いただいたお札は、神棚か、目線より高い清浄な場所にお祀りします。
服装と初穂料の目安、お礼参りまで
祈祷は拝殿に上がる昇殿参拝ですから、服装はあらたまったものを心がけます。男性はスーツか襟付きのシャツ、女性はスーツやワンピースが目安です。靴を脱いで上がることが多いため、素足は避け、靴下やストッキングを着用するのが丁寧とされています。
初穂料(寺院では祈祷料・護摩料)は五千円から一万円ほどを目安とする社寺が多く、金額が明示されていることも一般的です。のし袋に「初穂料」と表書きし、ふくさに包んで持参すると、より丁寧です。
祈祷を受けたあとは、暴飲暴食や無理を控え、睡眠と食事を整えて過ごすことが何よりの厄除けになります。そして厄年の期間を無事に過ごせたら、祈祷を受けた社寺へお礼参りに伺い、感謝を伝えて授与品をお返しします。祈願に始まりお礼参りに終わる、この一巡りを大切にする姿勢が、古くからの厄年との付き合い方です。
よくある質問
Q. 厄払いと厄除けはどちらを受ければよいですか。A. 決まりはないとされています。一般に神社の祈祷を厄払い、寺院の祈願を厄除けと使い分けて語られますが、厳密な区別ではなく、日ごろ心を寄せている社寺や通いやすさで選んで差し支えないとされています。
Q. 厄払いは節分を過ぎたら受けられませんか。A. 受けられます。正月から節分までに受けるのがよいという習わしは伝わりますが、多くの社寺では一年を通じて祈祷を受け付けており、自分の節目に合わせた時期でも差し支えないとされています。
Q. 厄払いの初穂料はいくらぐらいですか。A. 五千円から一万円ほどを目安とする社寺が多く、受付に明示されていることも一般的です。のし袋に「初穂料」と表書きして納めると、より丁寧です。
Q. 厄年ではなくても厄払いを受けられますか。A. 受けられるとされています。災難が続くと感じるときや、人生の節目に心を改めたいときなど、厄年に限らずお祓いを受けることは広く行われています。

